医療業界のDX化が囁かれはじめてから結構な時間が流れたような気がします。
2024年10月からは「医療DX推進体制整備加算」が整備され、今後オンラインでの情報のやり取りがますます活発になる予想されます。
そこで、対物業務はなるべく機械化し、ミスを減らすために調剤監査システムの導入をされているところも多いのではないでしょうか?
私の勤めている会社でも2024年10月から「Picking GO」(Pokemon GOみたい…)を運用し始めたのですが、とある場面でここはなんとかしたいと感じるようになりました。
それは…
そう、上記のような予製たちです。
当然ですが予製を作ってしまうと、医薬品バーコードが失われてしまいます。
よってカゴの中に集めたあとスキャンしようにもできないのです…
すると写真のようにバーコードを集めてスキャンできる体制をつくるのですが、これでは実質的には監査できていない…
(3種ミックスの軟膏とレスタミン軟膏の容器は同じであるため、取り間違えてもスルーしてしまう可能性がある)
なので、医薬品バーコード付きのラベルを作成し予製に貼ることができれば万事解決!
ということで【 薬ダツ! 】医薬品バーコード付きラベル作成ツールを作成いたしました。
使い方
ラベルを作るのは至って簡単!
基本は薬品と規格を選択するだけで作成できます!
薬品名と規格を選択する
薬品名を検索すると候補が出てくるので選択します。
規格選択窓がアクティブになるので該当する規格を選択します。
これだけで画像のようなラベルを簡単に作成できます。
ラベルをカスタマイズする
トグルボタン
編集 | デフォルト | 効果 |
---|---|---|
B | ON | 薬品名を太文字にします |
I | OFF | 薬品名をイタリック文字にします |
U | OFF | 薬品名にアンダーラインを表示します |
T | OFF | バーコードに数字情報を表示します |
↕三 | OFF | 薬品名間の余白を広げます |
チェックボックス
編集 | デフォルト | 効果 |
---|---|---|
薬品名 | ON | ラベルに薬品名を表示します |
バーコード | ON | ラベルにバーコードを表示します |
ナンバーボックス
編集 | デフォルト | 効果 |
---|---|---|
幅 | 400 | ラベルの横幅の長さを変更できます |
フォントサイズ | 14 | 薬品名のフォントを変更できます |
バーコード幅 | 150 | バーコードの横幅の長さを変更できます |
バーコード高さ | 3 | バーコードの縦の高さを変更できます |
枠線 | 3 | ラベルの枠線の太さを変更できます |
印刷する
ラベルプレビュー部分のみを印刷することができますが、
細かな設定はできないので適当な大きさで1枚だけ印刷したい場合に便利です。
私の環境ではこれで印刷するとなぜか高さを調整できないので無駄な余白がでてしまう…
画像で保存する
ラベルプレビュー部分を画像としてPCにダウンロードします。
プリンターの専用のエディターなどで細かく編集したい場合などに便利です。
当薬局はBrother製の「QL‐1115NWB」をラベルプリンターとして使用しているのでBrotherHPからP-touch Editorという編集ソフトを無料でインストールして、1回で10枚分を印刷できるようにしている
Brother製のドライバーや編集ソフトはコチラから機種等を適切に選んでいけばインストールできます!
ユヤマの分包紙にバーコードを印刷する方法
結果
Before
After
最後にひとこと
いかがだったでしょうか?
この「バーコードラベル作成ツール」を使いこなせば、調剤した後に監査機能を担保しつつ、余計な手間なくバーコードをスキャンできるようになります。
このような毎日ちょっとめんどくさいを軽減するために私はアプリを作成していきますので、
新しいアプリのアイデアや追加してほしい機能がありましたら、是非、「問い合わせフォーム」よりご意見をください!